
反抗期とは、子供が親に反抗的な態度を取る期間のことを言います。「イヤイヤ期」と呼ばれる、小さな子供の反抗期と違い、中学生の反抗期は、思春期特有のものです。子供は思春期に入ると、心身とともに大きな変化が訪れます。そうした子供の変化に関わらず、
■思春期の反抗期とは
第二次性徴期と呼ばれるこの時期は、男女とも、子供から大人へと成長する時期で、身体的には大人らしい体つきになるなどの大きな変化が見られるのです。
身体的に大きく成長すると、自分自身の急激な変化に気持ちがついていかないという子供も、中にはいます。
情緒的に不安定になるのもこの頃で、ちょっとしたことに一喜一憂するようになるのです。
そうした子供の変化に関わらず、親がこれまでと同じように接すると、子供との間に軋轢を生み出すことがあります。
■思春期の対応
たとえば子供は大人として扱ってほしいのに、親は子供扱いしたままだと、子供は欲求不満を覚えてしまうのです。
自我が出て自己主張が強い子供に対し、親の価値観を押し付けると、子供は反発するようになります。
思春期の子供が親に反抗する理由はケースバイケースですが、親と子供との間で考え方や価値観のズレが根底にある、という場合が多くあります。
■反抗期はいつまで続く?
思春期の反抗期がいつまで続くかというのには、個人差があります。
思春期の子供すべてが反抗期になるわけではなく、反抗期が始まる年齢も異なるのです。
一般的には、女の子は10歳頃から始まり、男の子は11歳頃から始まると言われています。
思春期の反抗期は18歳くらいまでですので、反抗期が数年間続くこともあります。
ただし、これはあくまでも目安ですので、参考程度にとどめておくのが良いでしょう。
■子供の反抗期対処法は?
思春期の反抗期は、男の子と女の子で異なります。
女の子は感情の起伏が激しくなり、相手によって態度を変える傾向があります。
それは両親に対しても同じで、子供から用事がある場合は話しかけてきますが、親から話しかけると、鬱陶しい、ウザいとばかりの態度をとります。
でもこれは、本人でもどうしようもないことで、親としては、暖かく見守ってやることが大事なのでは?
人間関係では、特に友達との付き合いに気を遣うようになり、友人関係の悩みが大部分を占める、という場合も少なくありません。
生理が始まり、身体のラインの変化に戸惑い、人知れず悩みを抱える場合もあります。
反抗期の男の子は、言葉遣いが悪くなることや乱暴になるなど、態度の変化が顕著です。
性的なことに興味を持ち、異性を意識する男の子も増えてきます。
素行が悪くなると、親に暴言を吐いたり、物を破壊したりする場合もあるのです。
男の子も女の子も、反抗期には挨拶をしなくなる、表情が乏しくなるなどの変化が見られます。
■まとめ
無理に直させようと叱らずに、様子を見るようにしましょう。
反抗期の子供は、自分の意見や考えを否定することを嫌がります。
子供の意見を否定ばかりしていると、子供は親に口を開かなくなってしまうことも考えられますので、どんな意見も否定せずに、一旦受け入れる余裕が、親には求められるのです。
帰りが遅い、夜遅くまで起きているなど、子供は親としてはつい叱りたくなる行動をする傾向がありますが、頭ごなしに叱らずに、「今日は遅かったけど、どこ行っていたの?」など、やんわりとした言い方をして、理由を聞くようにしましょう。
子供が何を考えて、どうしたいのかを理解しようと接することが、反抗期を乗り切るための、賢い親の姿勢と言えるでしょう。