熟年離婚
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夫を「憎い」と思う妻たちの心情と気持ちの切り替えとは。

プレ更年期なのか夫へのストレスなのか、40代で心身共に絶不調と嘆く女性たちは少なくない。

子供が高校生になって、生き生き元気にやっている姿に、手が離れたのを感じて、ほっとする半面、空虚感を感じるんです。

 

そう語るのはSさん。

夫は仕事が忙しくて家庭を顧みない。もちろん、私の不調にもあまり気にしていないようで、『医者に行ってくればいいじゃん?』と軽く言うだけ。

今になって、結婚してからのことをあれこれ思い出しても、私がこんなふうになったのは全部、夫のせいなのか私が悪いのかと考えてしまって……

新婚時代は毎日が楽しかった。

主人の帰りが待ち遠しかった。

そして、子供を出産して無我夢中で突っ走ってきたこの十数年。

本当は出産後も働いていたかったのだが、子供の為と、仕事もやめた。

結果、家事も育児もひとりでやってきた。

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子どもが夜泣きすると、『朝早いんだから、泣かせるなよ!』と言われると、私が泣かせているわけじゃないのに、それでも自分のせいだと思ってしまって、子どもを抱いて外へ出たことも何度もあります

 

深夜に子どもの具合が悪くなったときも、ひとりで救急車を呼んで病院につれていった。

応急手当をして子どもを連れて帰宅すると、夫は高いびきだった。

「子どもがどうなってもいいのか、と幾ばくかの憎悪を感じた」

中学生にもなると子供には、子供の世界ができて、おまけに生意気な言葉を発するようになる。

私は何なの? 

母親って何なの?・・・って思うとツラくて。

子供が離れていくようで・・・しかし、好きなことができるほど経済的な余裕はない。

かと言ってフルタイムの仕事はできない。

・・・そこでパートに出た。

一生懸命働いても、月に10万にも満たない。

あの時、仕事を辞めなければ、夫より稼げたかもしれないと思うようになりました。

やめたのは自分の決断ですけど、あのときはそれ以外の選択肢がなかったのです。

後悔ばかりの人生を思い起こせば、すべて夫のせいだと思えてきてしまう。

心に生まれた憎悪の芽を必死にかき消そうと過ごす毎日。

 

あれだけ好きだった夫を憎んでいる自分がイヤだから、「10年後に離婚しよう」と目標を設定した。

8年後には子供が22歳、大学を卒業する年齢になる。

その後、2年の猶予をもって「結婚生活終了!」

そのために着々と貯金もしているし、中断していた仕事も再開しました。

子供は、仕事をしている母親が好きみたいだ。

生き生きとしてるし、愚痴も無くなったというのが子供の感想。

 

子どもが独立したら、小さなワンルームの部屋にでも引っ越して自由になりたいと言う。

実際にはどうなるかわからないが、55歳にして初めてのひとり暮らしをすると考えると、不安よりも楽しさが先に立つと言う。

3歳年上の夫は、付き合っているときは楽しい人だったそうですが、結婚後は『夫』、子どもができてからは『父親』という意識が強くなったのか、私や子どもたちには強権的だったそうだ。

外ではやけにリベラルを気取っているみたいですが。

そんなダブルスタンダードが見えたとき、夫への不信感が募りました。

浮気疑惑も何度かあった。

夫が浮気したとしても、女としての嫉妬は生まれなかったそうだ。

だから追求もしなかったそうだが、夫は嫉妬されないことが不満だったようで、わざと夜中にこっそり女性と電話をしていたこともあった。

それならそれで勝手にどうぞ、と考えている自分がいて、こんな結婚生活に意味はないと思ったんですね。

 

このままいったら、きっと老後に夫を恨むようになる。

自分自身のために、それだけは避けたいと思い、55歳での離婚を目標にしたのだそうだ。

いわゆる「熟年離婚」である。

結果どうなるかはわからないが、目標設定をしたことで希望を見出し、今は「意味のある日々」を送れている気がすると微笑んだ。

人を恨みながら生きていくのは、自分の中に負のエネルギーをため込むことにつながっていきます。

 

気持ちの切り替えは、今、夫を恨みつつある女性たちにとっていいヒントになるのではないだろうか。

亭主族も家庭を顧みず、大船に乗ったつもりでアグラをかくべからず。

女性は一旦心に大きなストレスを貯めると、いつか大爆発しますぞ