
人間関係はたった1つの言葉で、良くも悪くも一瞬で変わってしまいます。そこで、夫婦のコミュニケーションが上手くいっていない場合に見直すとよいポイントを考えてみました。どれもこれも小さなポイントですが、これを守り実行することで夫婦のコミュニケーションがよくなります。
コミュニケーションを円滑にするために最も必要なことは、相手のことを褒める、共感する、共有することです。
褒めることが苦手な人は、相手の考えを認め、承認するとよいでしょう。
また、全面的に共感できない場合は、「大事にしたいことは分かるよ」などのように部分的に共感する方法もあります。
例えば、「その考えは、理屈が通ってない!」
「いや、そうじゃない!こうじゃないか!」
などのように、相手の考えを否定して、相手の考え・感情を変えようとすることがあるかもしれません。
しかし、人間(相手)の考え方・感情はそうそう簡単に変えられるものではありません。
素直に相手の意見を聞き、言うことを聞くのは、せいぜい小学生の低学年ぐらいでしょう。
変えられるのは、自分の考えと行動だけ・・・という意識が大切です。
また、「◯◯しないで」と禁止の命令形で押さえつけようとしても、「じゃあ、どうすればいいの?」となってしまいます。
その場合は、「◯◯して欲しい!」という要求形にしてはどうでしょう。
例えば・・・自分宛の手紙を勝手に空ける相手に、「手紙を勝手にあけないで」ではなくて、「私宛の手紙は、私に許可をとってから開けて欲しい」のようにポジティブな形に変換します。
トラブルの多くは、感情だけで、自分の要求が抜け落ちていることがよくあります。
例えば、「どうして、いつもこんなことするの?」「もう、知らない!」などの言い方では、要求の形になっていません。
ただ怒っているだけで、どんな要求をもっているのかが相手に伝わりにくいのです。
「私は、そういう言い方をされると、訳がわからないし、イライラするから、もっと優しい言い方にして欲しい」・・・のように、自分の要求と感情を含めた言い方のほうが相手にはよく伝わります。
「休みの日は、家の家事を少しで良いから手伝ってくれない?」とお願いしているつもりが、いつのまにか「私のこと全然考えてくれていない!」という言い方に変わっていることがあります。
これでは、なにをお願いしているかが明確にならないばかりか、感情的なわだかまりが余計に増えてしまいます。
内緒で大きな買い物をしてしまったことについて話し合っている場合。
話がこじれると、「いつも、そうやって私に内緒で……」「以前も……」と過去に起きたことを言いたくなってしまいます。
しかし、過去のことを引き合いに出すと、相手には「君はなにも変わらない」という負のメッセージを与えてしまうことになります。
このような自分の発言・行動に責任を持たない態度を続けてしまうと、コミュニケーションが上手くいかなくなります。
上手くいかない夫婦の話し合いは、1回の話し合いで全てを解決しようとしている場合です。
1回の話し合いで解決しようとすると、話し合う話題が増え、お互いに批判的になる可能性が高くなります。
例えば、「今度の日曜日の予定」について長く話しているのに、
「休日はいつもダラダラ過ごしている」
「買い物にお金を使いすぎている」等々
話題の方向が違って、最終的に「あなたは、怠け者よ」「お前は、浪費家だ」などのような批判的な言葉が出てくる可能性があります。
話し合いの雲行きが怪しくなってくたら、お茶を飲むとか休憩を挟んで、落ち着いた気持ちで、話し合いを続けるようにすることが必要です。
家庭で過ごす時間はとても長いものです。
そして、生活をしていく基盤になっている場所でもあります。
常に円満な家庭とは言えなくても、少なくても居心地がよい家庭に近づけると良いですね。。