
新型コロナウイルスの流行の影響で、急に注目されるようになったのが「テレワーク」です。テレビ、新聞、インターネットサイトなどのメディアでこの言葉を耳にしたことがあるという方、あるいは、すでにテレワークで働いているという方も多いことでしょう。
■テレワークとは一体どんなもの?
テレワークという言葉はよく聞くけど、実はどんなものなのか理解していないという方も意外と多いかもしれません。
テレワークというのは、離れた場所を意味する「tele」、働くを意味する「work」の2つの言葉を組み合わせた造語です。
テレワークは遠隔勤務で働くことを意味した言葉なのですが、新型コロナウイルスの影響もあり、在宅勤務で働くという意味で捉えている方も多いようです。
ちなみに、一般社団法人の日本テレワーク協会では、テレワークのことを、「情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方」と定義しています。
■テレワークの働き方
テレワークでの働き方は会社によって異なっており、完全に自宅勤務の会社もあれば、週に何回か出社を求める会社もあります。
また、レンタルオフィスやカフェやホテルなど、会社以外のオフィススペースを利用して働くケースもあります。
■テレワークが向いている人
テレワークが向いている人、あるいは、テレワークを利用したほうが良い人は、出産、育児、介護などの事情で出社が難しい人です。
また、病気や怪我などで通勤が難しい方も、テレワークを活用したほうが良いでしょう。
人事や経理などの管理部門、開発部門、顧客対応業務がメインの人などもテレワークに向いています。
■テレワークに向かない場合もある
テレワークはとても都合が良い働き方ですが、どんな職場でも導入できるとは限りません。
飲食業、販売業、製造業などは現場に行かなくては仕事ができませんので、テレワーカーには向きません。
また、医療系、介護系、福祉系など人との関わりが求められる仕事も、テレワークは難しいでしょう。
これらの職種以外にも、1人で作業するのが苦手な人、オンオフの切り替えができない人、家族やペットがいて自宅で働ける環境が整っていない人もテレワークには向かないかもしれません。
■テレワークに必要な環境
テレワークを導入するうえで、最低限必要なものは、パソコンとインターネット環境です。
Web会議などを行う場合には、Webカメラやマイクやヘッドセットなども用意しておかなくてはなりません。
また、仕事に集中し、情報漏えい対策のために、個室もあったほうが良いかもしれません。
最近は、リモートアクセスツール、Web会議システムなど、テレワークに活用できる便利なシステムもいろいろと登場しているので、必要に応じて導入を検討してみると良いでしょう。