
最近、ストレスがたまっていませんか? 人はどんなときにストレスを感じやすいのでしょう。上位にランクされるものは 配偶者の死、 離婚、 夫婦別居生活、拘留や刑務所への留置、 家族の死 、自分のけがや病気、 結婚、 解雇・失業 、夫婦の離婚調停・和解、 退職・・・
「結婚」を基準にすると、「配偶者の死」は2倍のストレスになります。
この上位のなかでは、半分が結婚や夫婦生活にかかわるライフイベントであり、パートナーとの別れに関する項目が上位3位を占めています。
以降は夫婦(男女)の関係、家庭の問題、仕事やお金の変化など、さまざまなライフイベントが登場してきます。
家族の健康上の大きな変化、 妊娠、 性的な障害、 新しい家族ができる、 経済状態の変化、 友人の死、 仕事の変更、 配偶者とのけんか、 100万以上の借金
さらにこれに続くものでは、
家庭と家族の問題、仕事や労働条件の変化、環境や活動の変化、学業における変化、生活習慣の変化など多岐にわたっていき、
ライフイベントも小さなものが増えてきます。
ここで注目したいのは、「結婚」、「妊娠」や「新しい家族ができる」のように、一般的にめでたく幸せなことでも、ライフイベントが大きいとストレスも高くなることです。
つまり、毎日が変化に富んで楽しく、愛情にあふれた生活を送っているとしても、ライフイベントが大きいと、本人も気づかないうちにストレスをためやすくなっているということです。
また、
いくつものライフイベントが重なると、心身の健康が崩れ、病気になるリスクも現れます。
たとえば、結婚後に引っ越しをし、妊娠した。それを機に退職し、生活条件が変わった。
家庭の経済状態も変化し、苛立ちが募って配偶者とのケンカが増えてしまったという場合。
よくある例ですが、2人に1人が健康障害に陥るということになりようです。
1年という短い間に結婚、引っ越し、妊娠、退職という大きなライフイベントが重なり、生活や経済状態も変化するのですから、
幸せでも受けているストレスは非常に大きいということです。
または、
リストラ
されて失業し、家計が苦しくなった。
住宅ローン
を返却できず家を手放し、引っ越しをした。その後、新しい仕事を見つけて職についたが、労働条件が変わり、上司とも相性が合わないという場合。
こうしたケースも最近増えていますが、2人に1人が健康障害になると考えられます。
歴史的な大不況、震災の影響、企業の海外移転などで職や家を失い、新しい仕事が見つからない、仕事につけてもなじみにくさに苦しんでいる人は多いと思います。このように、自らの努力では解決しにくい問題を抱えると、心身の健康リスクは高まってしまいます。
何らかの
ライフイベント
が起きたときには、それに付随して環境やライフスタイル、経済状態が変わっていくものです。
すると、パートナーや家族との関係にも影響が現れ、家庭という人生の基盤と健康を失うリスクも高まると言えそうです。
また、大きなライフイベントを経験すると興奮が続き、ストレス状態に気づきにくいものですが、自分が感じる以上にストレスはたまっています。
適度に休養をとる、気分転換をするなどして、ストレスの解消を心がける必要があると思います。