コロナウイルスやインフルエンザなどのウイルス、または花粉症や咳エチケットなど、マスクを着用する機会は多くあります。ふだん何気なく使っているマスクですが、正しい着用方法をご存知ですか?正しくマスクをつけていないと、実はあまり意味がありません。
説明書をよく読んで取り扱いに注意しましょう。
■「プリーツタイプ」の正しい着用方法
マスクの表裏、上下を間違えないように正しく装着しましょう。
プリーツ(ひだ部分)が下向きになるように上下を間違えないようにしましょう
ノーズフィッター(ワイヤーが入っていて触ると固い部分)が付いている方が上(鼻側)です。
マスクの正しい付け方の順番
1. ノーズフィッターが上になるようにして顔に当て、耳にマスクの紐をかける
2. マスクの下部分をあごの先まで伸ばす
3. ノーズフィッターを鼻筋に合わせて曲げて、隙間ができないように調節する
マスクの種類と特徴
ガーゼマスク
綿のガーゼを合わせて作られたマスクです。
ガーゼマスクはフィルターが無く、ガーゼを12~18枚重ね合わせただけのものです。
よってガーゼの目より細かい微粒子などは通してしまいます。
しかし、使い捨てでなく何度も洗って使えマスク自体に厚みがあり喉の乾燥を防ぐ保湿効果のメリットもあります。(定期的な交換や煮沸消毒をおすすめします。)
サージカルマスク
医療用(サージカル)マスクの事で医療現場や医療用に使用するマスクです。
ドラッグストアーやホームセンターなどでも販売されています。
特徴としては、フィルターがあり不織布で作られていて3PLY(3枚重ね)が主流です。
使い捨てで鼻の部分にノーズクリップがあり気密性があります。
形状がジャバラ状で鼻から顎まで覆うことが可能です。
(サージカルマスクは一般的にBFE、PFE 95%以上と言われています。)
N-95マスク
米国労働安全衛生研究所(NIOSH)のN95規格に合格した微粒子用マスクの事です。
N95とは約0.3㎛の粒子径を95%以上ブロックできる規格です。
形状は球体を半分にカットした様なカップ型や鳥のくちばしのような二つ折り、三つ折りの様な物まで様々です。
気密性が必要な為、装着にはオーバーヘッドタイプのゴム紐を後頭部で固定しなければいけなく呼吸がしづらいです。
こんな付け方は効果無し! NG!
ノーズピースとプリーツ(ひだ) を合わせていない
鼻の横のすきまから入ってしまいます。
鼻マスク: 口だけを覆い、鼻は出ている
自分の咳などが飛散しない効果はあるが、自分の保護ができていません。一番多く、見かけるパターン
あごマスク: 着用していたマスクを顎にかける
顎の部分には飛散物が付着している恐れがあり、それがマスクの内側についてしまい、次にマスクをかけた時に口から簡単にウィルスが入ってきます。
ゆるゆるマスク: ゴムひもがゆるい
肌との接着面の数箇所に隙間ができ、入ってきます。
この他に
つけっぱなしマスク
マスク表面は、ウイルスで汚染されてしまう場合があります。
くしゃみや咳がかかったとき、色々なものを触った自分の手でマスクを触ったときなど、ウイルスで汚染されることがあります。
咳やくしゃみをしている人と接した際や、マスク表面を触ってしまった場合、できるだけマスクを取り替えるようにしましょう。
マスクを再利用
マスクは再利用せず、外したらすぐに廃棄するようにしましょう。
マスクは感染を完全に防ぐものではありません。
マスクは感染による疾病のリスクを完全に防ぐものではありません。
厚生労働省のホームページ「新型コロナウイルスに関するQ&A」には、『一般的な衛生対策として、咳エチケットや手洗いなどを行っていただくようお願いします』とあります。
マスクは簡易的なものではありますが、それでも正しく着用しないと意味がないものになってしまいます。
マスクの表裏、上下はもちろん、隙間ができないよう正しく着用して対策しましょう。また手洗い、うがいなど、基本的な予防も忘れないようにしたいですね。