ガン予防

日本では女性の15人に1人が「乳がん」になるといわれています。でも、乳がんは、早期に発見・治療すれば治癒率が高い「がん」なのです。乳がんにはエストロゲンという女性ホルモンが深く関わっているといわれ、非常に大雑把に考えると「エストロゲン」にさらされている期間とは、つまり生理がある期間と思っていただければ良いと思います。

女性の社会進出が進んで初産年齢が上がり、少子化傾向が強まって女性一人が出産する回数が減っていくほど、乳がんは増える傾向にあるようです。

乳がんはごく早期に発見できれば、なんとほぼ95%が治る可能性があるとも言われています。

ちなみに、20歳代や30歳代ではあまり「がん」という言葉自体にぴんとこないかもしれませんが、20歳過ぎから乳がんの発生は認められます。

そして、年を追うごとにだんだん増加し、40歳代後半から50歳代前半にピークを迎えます。

乳がんになりやすい条件としては、以下のものが挙げられています。

エストロゲンにさらされている期間が長い⇒妊娠・出産回数がなかったり、初潮年齢が早い、閉経年齢が遅い、など
・肥満……脂肪細胞もエストロゲンも作るため
・家族に乳がんの人がいる

もちろん、医療機関での定期健診は大事です。

毎月一回、日にちを決めてご自分でチェックを行うのはいかがでしょうか

例えば生理がある方は、「生理が始まった3日目に試してみる」など、具体的なチェックポイントは「しこり、引きつれ、分泌物、痛み」などです。

自分の体ですから「いつもと何かが違う……」くらいはわかっておきたいですよね。
とはいっても、しこりがあったら全部乳がんというわけではありません。

一説には、見つかるしこりの90%以上が、さしあたって治療の必要はない良性のものという話もありますのでご安心を。




ただし、異常があったら、一度は念のため病院で検査をしたほうがよいと思います。

「乳がん」=「女性特有の病気」なので、なんとなく「婦人科 ?」と思われがちですが、実は一番の専門は「外科」、特に「乳腺外科」です。

 

ただ、乳がんの治療には「外科、内科、産婦人科、放射線科」の4つの科が関わってきます。

予防としては肥満、過度の飲酒は乳がんのリスクを高めると考えられているので、気をつけましょう。

これは、すべての病気、成人病にあてはまると思います。

また、適度な運動は乳がん予防に効果があるといわれています。

特に閉経後の女性では運動がリスクを減らすと考えられています。

脂質、野菜・果物、食物繊維、イソフラボンなどは、注目されていますが、まだはっきりと効果はわからないようです。