花粉症
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風邪や花粉症にかかると止まらなくなる鼻水。何回鼻をかんでもスッキリしない。 鼻水のメカニズムは?花粉症

私たちの体は、“花粉”という異物(アレルゲン)が侵入するとまず、それを受け入れるかどうかを考えます。

そして排除すると判断した場合、体はこれと反応する物質をつくる仕組みをもっています。この物質を「IgE抗体」と呼びます。

抗体ができた後、再び花粉が体内に入ると、鼻や目の粘膜にある肥満細胞の表面にある抗体と結合します。

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その結果、肥満細胞から化学物質(ヒスタミンなど)が分泌され、花粉をできる限り体外に放り出そうと…くしゃみで吹き飛ばしたり、鼻水・涙で洗い流したり、鼻づまりで中に入れないように防御するなどの症状が出てくるのです。

 

鼻水の元の成分の一つは涙。

体が行っている水分の再利用の一つが、目を潤した涙を鼻腔に流しているのです。

目の表面が乾かないように瞬きする度に、涙腺から少量の涙が鼻腔に流れ、鼻腔の内側を乾燥から守っているのです。

もちろん、通常の涙の再利用では鼻水にはなりません。鼻をすするほどの量になるのは、感激したときなど、涙腺からの涙が極端に増加してしまった時に起こります。

一般的に鼻として認識する部分はそんなに大きくないのに鼻水が限りなく出てくるのはなぜでしょう?

実は鼻腔の奥は、上顎から目の下の空間へと広がっていて、横から見ると結構広い空間です。

涙だけでなく、この空間では粘膜から分泌物が作られ、鼻水の成分を作っています。体調に異常があり分泌物が増加すると、鼻の穴からあふれて鼻水になります。

通常、この分泌物は呼気に湿気を与えて鼻腔から咽頭、喉頭、気管の乾燥を防止するのに役立っています。鼻腔の上の部分は臭いを感じる細胞があって脳神経の臭神経につながっています。

鼻水は、涙腺・鼻腔・副鼻腔の3箇所の分泌物がそれぞれ混じりあって作られているものなのです。

つまり…涙腺、鼻腔、副鼻腔での全ての原因が、それぞれ取り除かれないと鼻水は止まらない事になります。

感動した時に涙腺からあふれた涙はティッシュやタオルで吸い取る事によって減らすことが可能です。同じく、鼻腔で増加した分も、鼻をかむ事によって一時的に減らすことが可能です。

一方、身体の不調が原因で副鼻腔からあふれてくる鼻水は、涙腺からの涙のようには出し切れません。副鼻腔が複雑な上に、鼻腔の空間も大きいので、ここから出続ける分泌物はスッキリとは止まりません。何回鼻をかんでも全部出し切ることは不可能なのです。花粉症の場合、残念ながら原因となる花粉の時期が終わるまで鼻水は止まりません。

式典など人前で鼻をかめない場合、最終的に鼻水を止めるために、免疫反応を一部止めるという方法があります。鼻水を増加させている炎症に関係した物質のヒスタミン作用を止めるのが一番手っ取り早い方法です。

 

鼻水や涙を止めるには、H1受容体(鼻や目の痒み、鼻水や涙に関係する受容体)に対する抗ヒスタミン剤が有効ということになります。

市販の風邪薬に入っている抗ヒスタミン剤には鼻水を止める作用があります。一方、抗ヒスタミン剤は頭を覚醒させる作用を妨害してしまうので、副作用として眠気がおこります。車を運転する場合は居眠り運転の原因となって危険です。鼻水はガマンして、薬の服用は控えるようにしましょう。

 

かかりつけの内科医の受診をオススメします。

花粉症の防止法

・花粉情報に注意する
・花粉の多いときには外出を控え、窓や戸を閉めておく
・外出する場合はマスクや眼鏡を使う
・花粉のつきそうな毛の衣服は避け、帰宅時には、衣服や髪についた花粉をよく払う
・家に着いたら、洗顔、うがい、洗眼、鼻をかむ
・家の中には花粉があるので、掃除をする
・洗濯物には花粉が付いているので、よく払ってから取り込む

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