子猫

ネコを飼うのがブームのようで、しかしネコの飼い方がよく分からない方が多いようです。飼い主を見つめる子猫。小さいうちからの育て方が大事になります。子猫が餌を食べてくれない、そんなお悩みを抱えた、猫を初めて飼う飼い主さんは非常に多いです。子猫の餌の回数は?量はどれくらいなの?餌の種類は?食べさせてはいけない危険な食材は?など、

子猫はたくさん寝ます。

人間の赤ちゃんも、生後は寝ている時間が多いですね。

子猫も平均睡眠時間は、生後3か月くらいまでは、1日のうち20時間近くと、1日の大半は寝て過ごすのが普通なのです。

眠る子猫

初めて子猫を迎え入れた飼い主さんは、この大事なことを知らないために愛らしい子猫といっぱい遊んであげようと考えてしまいます。

気持ちはわかりますが、これでは子猫の寝る時間がまったく足らず食欲もわいてこなくなってしまいます。

子猫の正しい育て方は、寝たいだけ寝させて、起きたら食事と水、たまに遊ぶ程度で良いのです。

十分に寝てくれれば起きたときにお腹が空いていますのでミルクもたっぷり飲んでくれるでしょう。

子猫の基本は一に睡眠、二に睡眠と覚えておきましょう。

授乳期のミルクは

産まれて一週間ぐらいは2時間ごとに、一回の量は10ccミルクを与えます。

ミルクを飲む子猫

2週間目にはいれば3時間ごとに15ccの量を与えるようにしていきます。

3週間経過したら4時間ごとに子猫が飲みたい分だけ与えるようにしていけるでしょう。

1か月もすれば離乳食が始まりますので徐々に離乳食の量を増やしていきミルクの量を減らしていきます。

離乳食が始まったら、食事を与える順番は離乳食が先で、それが終わってからミルクを与えるようにしましょう。

ミルクを先に与えてしまうと、それでお腹が満たされてしまい、いつまでたってもミルク離れができなくなってしまいます。

子猫の餌の量は?

おおよそ子猫は4~6ヶ月程で成猫と同じような体格になってきます。

メス猫であれば発情期を迎えるようになり妊娠も可能になってくる時期なので、子猫の期間は0~6ヶ月程までを言います。

この期間は子猫の成長期間ともいえますので体が大きくなるスピードに合わせ餌の与え方も考えなくてはなりません。

6か月までの子猫の消化器官は未成熟なので、あまり多く食べさせると、消化不良になってしまい、下痢をするようになってしまいます。

子猫が0~2か月の時

生まれてまだ数日の子猫は目が見えませんが、すでにその時からお母さんのおっぱいを探し始めます。

三日もたてば前足がしっかり動くようになりお母さんのミルクを一生懸命飲むようになります。

この時期は粉ミルクでも構いませんが、できれば母乳を飲ませたほうが理想的です。

母乳には免疫抗体が含まれていますので子猫を細菌やウイルスといった外敵から守ってくれる働きをしてくれます。

もちろん猫用ミルクでも高脂肪で高たんぱく質になっていますので子猫の成長に必要な栄養を取ることができます。

ひと月もすればだんだんとまぶたが開き始め、耳が聞こえ始めるようになり、歯も生え始めます。

そのころからはミルクだけでなく、離乳食を始めることができるようになりますが、必ず体温を下げないように、温かい状態で餌をふやかして与えます。

子猫が生後2~3か月の時

このころになると離乳食がメインになってきます。

基本的に50gくらいが一日の摂取量となりますが、子猫といっても体重の個体差はありますので、猫の頭のサイズが一日に与えたい餌の量と見極めることができます。

この時期は一回の食事の栄養吸収量が少ないため、一度にたくさん与えるのではなく、日に何度か餌を与えることで、まんべんなく栄養を吸収できるようにしてあげましょう。

一日三回の食事が理想的ですが一日二回でも構いませんので、飼い主のライフサイクルに合わせて食事回数を決めても良いでしょう。

子猫が生後4~6か月の時

ぼちぼち離乳食から離れて、カリカリの餌を与える準備の時期です。

この頃は、粉ミルクをドライフードに振りかけたりしますが、その量は想像以上に少ないです。

目安は完全に食べきる量で、一般的な体系の猫なら、スプーン1.5杯程度で充分です。

離乳食は?

6~8週からは子猫用のミルクからキトン用の餌に切り替えていきます。

市販のフードパウチや袋の裏面には月齢に合わせた適量の記載があるので参考にしてキッチンスケールで計って与える事です。

子猫は食べきる量が多ければ3回、少なければ5回でも大丈夫です。

子猫の内臓を考えると、3回以下にするのは考えものですね。

食べてくれないときは、恐らく一度に与える餌の量が多すぎるからです。

まだ離乳食が完全ではない場合も同様です。

餌のベースはドライキトンフードで、缶詰は使いません。

最初は離乳食に粉ミルクを溶かして、温かくふやかしてから与えます。

その後、少しずつ固形に近づけていくことで、徐々にドライフードにも挑戦していくことができるようになります。

多種類を一度に与えるような方法は、猫は食べたいものだけを選んで食べるようになってしまいますので、かえって偏食になってしまいます。

猫にも好き嫌いは確かにありますので、栄養過多にならないようバランスの取れた食事になるように注意してください。

ドライフードに切り替える時期

子猫期の節目となる1~2ヶ月くらいになると乳歯が生え始めるようになります。

乳歯であっても生えてくればドライフードは食べることができます。

しかし離乳食からドライフードにいきなり変えてしまうと、固い食事に子猫が戸惑ってしまい、うまく食べることができないでしょう。




徐々に切り替えていくのが理想的といえるでしょう。

2か月を過ぎればミルクからウェットフードと呼ばれる離乳食を始めることができます。

噛む力がなくても柔らかいフードであれば、噛まずに飲み込むことができるのでこの時期の食事としては理想的です。

4か月もすれば歯が生え変わり、この頃から柔らかめの餌から徐々に硬いドライフードに移行していくことができます。

もし下痢をしているなどといった症状が続いているようなら一旦ウェットフードに切り替えて消化を良くしてあげましょう。

そして下痢が収まったらまたドライフードを与えるようにします。

ドライフードは慣れないと消化するのが大変なので、一度に与える量を少なめにして一日に与える回数を多くします。

2か月くらいであれば一日4回与えます。

これを半年ほどかけながら一日2回程度にまで回数を減らして、一度の食事の量を多くしていきます。

子猫がどうしても餌を食べてくれない時とその原因?

子猫が餌を食べないときの原因としては、病気などを疑う前に何時間前にどれくらいの餌の量を与えたか?そのときちゃんと温かい餌を与えているか?離乳食は終わっているか?を考えてください。

子猫の病気は、内臓系の場合ほとんどが急性であり、しかも滅多に起こるものではありません。

ですから単に飼育環境に子猫が慣れていないために緊張しているだけかもしれません。

人間も同じですがストレスとなる環境に居ると食欲はわかないものです。

また先住猫が居たりして、食事の容器にその猫のにおいが付いていたりすると、猫が自分の食事ではない、と認識して食べないことがあるようですので、ニオイの付いていない容器に移し替えて与えてみるとよいでしょう。

また、味にうるさい猫の場合は、毎日同じ味が出されるために飽きてしまい食べることをしないこともあるようです。

フードの種類・固さ・大きさ・によっても好き嫌いによって食べる場合もあれば食べない場合もあるようです。

また季節によっても食欲がなくなることもあります。

とくに夏の時期は暑さに猫がやられてしまい食欲が落ちることがあります。

当然、病気のために食べ物を受け付けなくなってしまうこともありますので、一日中食べてくれずに明らかに弱っている様子が見られるならすぐ病院に連れて行ったほうが良いでしょう。

それ以外には、沢山遊びすぎてしまって睡眠の方が食欲より勝ってしまうことがあります。

大人の猫であれば別ですが子猫の場合は病気以外の要因がほとんどのようです。

あまり食べない場合は、もしかしたら単に食べ方を知らないだけなのかもしれません。

それで子猫の体温に合わせた温めた餌で、場合によっては粉ミルクを溶かしたお湯でふやかし、指につけて猫の口元に近づけてください。

ちょっと舐めてくれたら、そのまま繰り返し、今度は器を鼻先に近づけてあげます。

決して、口を強制的に開けて食事を無理やり与えてはいけません。

子猫は怖がるようになり、かえって食べなくなってしまいます。

また器から食べ始めてくれたら、その様子は必ず離れて観察するようにしましょう。

傍で見つめることはしない方が良いです。

余り見つめられてしまうとストレスを感じ、食事を取らなくなってしまう場合もあります。

野生の子猫は通常、親猫の食べる姿を真似て食事のとり方を習得していきます。

単に食べ方を知らないだけかもしれません。

お皿で食べる練習が必要かも?

ミルクから離乳食への切り替えを始める時期は、まだまだ足取りのおぼつかない子猫の段階ですから、お皿に盛りつけられた食事を上手に食べるのに慣れていませんから、足取りがある程度しっかりしてくるまでは手で軽く支えてあげるようにしてあげましょう。

そうすることで、お皿で食べる練習ができますので、だんだん慣れてきます。

とはいえ、いきなり哺乳瓶からお皿への移行は急すぎるため、少しずつ切り替えていくのがベストです。

初めは離乳食を指にとって子猫の口元に持っていき、口の中へ入れてあげたりして、食べる練習の前に味を覚えてもらいます。

その後スプーンに移し替えて、お皿の形状に慣れさせていきます。

最後にお皿で与えるようにすれば徐々に移行していきますので、食欲を満足させるために自らお皿に向かっていくようになりますよ。

猫にとって「危険」な食べ物とは?

猫にはおいしいものを与えてあげたくなるものですが、人間にとっておいしいものでも猫には有害になり、最悪「死」に至るケースもあることもあります。

その代表格はチョコレート・ココアです。

チョコレート・ココアにはテオブロミンと呼ばれる物質が含まれていますが、猫にとっては有害で、下痢や嘔吐といった症状を引き起こし、命に関わる事態になることがあります。

さらに、イカ、タコ、エビにはチアミナーゼが含まれておりこの酵素が、猫がビタミンB1を摂取しても分解してしまう働きをして、猫にビタミンB1不足を生じさせ、食欲を失わせ、時には骨を変形させてしまいます。

ですが、チアミナーゼは熱に弱いため火を通した魚介類にはこの酵素は分解され、存在しなくなります。

また「ネギ」も猫に与えてはいけない食材の一つといえます。

ネギにはアリルプロピルジスルファイドと呼ばれる物質が含まれていて、貧血や血尿、嘔吐を起こしてしまいます。

熱が加わっても、なくならない為注意することが必要でしょう。

この物質は「ネギ」だけでなく「玉ねぎ」や「ニラ」にも含まれていますので「ネギ類」は基本的に与えないようにしましょう。

ついうっかりして「玉ねぎ」入りのハンバーグを与えてしまったり、といったミスがあり得ますので十分な注意が必要です。

専用のトイレを設置してトイレ砂を常に清潔にしておくことです。

人間と猫の体は違うという認識を持ち、飼い主の価値観を押しつけないで適度な距離を保つことです。
我が家では、外見上 てっきりメスと思って飼っていましたが、ある時 突然マーキングが始まり、おかしいと よくみたら生殖器が・・・ 病院でよく診てもらった方が良いですね。

“子猫”とひとくくりにしてしまうと食事の種類や量、与える頻度にいたるまで考慮した時に生後どれくらいたったかで全く変わってきます。日に日に成長していく子猫ですので温かく見守ってあげながら相応にふさわしい食事を与えてあげるようにしましょう。