インコ
文鳥は丈夫で人になれやすく、初めて鳥を飼う方にもおすすめのペットです。文鳥は手乗りになるほど懐いてくれる小鳥。日本では昔から飼われていて、飼育ブームが起きたこともあるほどです。今でも人気が高く、鳥飼育の初心者も飼いやすいという文鳥について、特徴や飼い方の基本を解説します。

文鳥ってどんな鳥?

文鳥は全長15cmほどの手のひらに収まるサイズの小鳥です。
インドネシア・ジャワ島の原産でスズメの仲間。英名はジャワのスズメを意味するJava Sparrowです。
日本には江戸時代初期に持ち込まれ、人気の小鳥として定着しました。昭和50年代にも飼育ブームがあり、今現在もセキセイインコと人気を二分する身近な鳥です。

文鳥の特徴、種類は?

目の周りに「アイリング」と呼ばれる赤い輪があります。クチバシの色も赤。
野生の文鳥と同じカラーは頭が黒、頬が白、体はグレー、尾羽は黒で「ノーマル文鳥」または「並文鳥」と呼ばれます。このほか、全身が白い「白文鳥」、頭としっぽが銀灰色の「シルバー文鳥」、全体的に茶色い「シナモン文鳥」、ノーマルのカラーで頭に白い模様が入る「桜文鳥」などさまざまなカラーがあります。

▼ノーマル文鳥・並文鳥
▼白文鳥
▼シルバー文鳥

文鳥はどんな性格?

人に慣れやすく、よく懐いて甘えん坊になることもあります。名前も覚えますし、懐くと手のひらに乗ってそのまま眠ってしまうことも。慣れて手のひらに乗る子は「手乗り文鳥」と呼ばれます。元気で活発な性格で運動量は多めです。
一方で、自己主張が強く、気性が荒い、怒りっぽいともいわれます。怒ってしまうと飼い主やほかの鳥を威嚇することも。この行動は弱い小鳥ゆえの警戒心の高さから起こるものといわれています。

文鳥の鳴き声は?

文鳥は比較的静かな鳥で、鳴き声は小さめです。スズメと同じように「チュン、チュン」と鳴くことが多いです。発情した男の子は「ピーヨピヨピヨ」と鳴くこともありますが、あまり響くこともありません。とはいえ、鳥にとって鳴くことは大切なコミュニケーション。同じ室内にいれば、何かと鳴き声を聞くことになるでしょう。
鳴き声には種類があり、その声によって文鳥の気持ちや伝えたいことがわかります。

 飼育に必要なアイテム

  • ケージ・止まり木: 20〜25℃の適温を保ちやすい室内で、直射日光の当たらない場所に設置します。
  • 温度計・ヒーター: 文鳥の健康管理には25〜28℃程度が理想です。特に冬場は小鳥用ヒーターでの保温が必須です。
  • 水遊び容器: 文鳥は水浴びが大好きで、健康維持にも役立ちます。
  • 菜差し: 新鮮な野菜(小松菜、豆苗など)を立てるために使用します。
1. 食事
  • 主食: 穀物主体の「シード」か、栄養バランスの整った「ペレット」を選びます。
  • 副食: カルシウム補給のためのボレー粉や、ビタミンを補う小松菜、チンゲンサイなどを与えてください。
  • 注意: ネギ、チョコレート、アボカドなどは中毒を起こすため絶対に与えないでください。
2. 日常のお世話
  • 放鳥(室内での散歩): ストレス解消のため、1日30分〜1時間ほどケージから出して遊ばせます。その際、窓の閉め忘れや踏みつけ事故、料理の煙(テフロン中毒)に十分注意してください。
  • コミュニケーション: 名前を呼んだり話しかけたりすることで信頼関係が築けます。文鳥が甘えて「ギチギチ」と喉を鳴らすのは、幸せや信頼のサインです。
  • 清掃: 毎日、飲み水とエサを替え、ケージの下に敷いた紙を取り替えて清潔を保ちます。
3. 2025年の健康管理
  • 動物病院の確保: 文鳥を診られる鳥専門の動物病院を事前に探しておくことが重要です。
  • 温度・湿度: 夏の熱中症対策(35℃を超えないよう冷房を使用)や冬の保温など、季節に合わせた環境づくりを徹底しましょう。
より具体的な飼育ノウハウは、アニコム損保の文鳥飼育ガイドなどの専門サイトも参考にしてください。
文鳥の雄雌見分け方
文鳥の雄雌は
成鳥になるにつれて現れる「鳴き方」や「くちばしの形」などの特徴で見分けるのが一般的です。
ただし、個体差があるため見た目だけで100%判断するのは難しく、確実な判別には病院でのDNA鑑定が必要な場合もあります。
主な見分け方は以下の通りです。
1 行動や鳴き声(最も分かりやすい指標)
  • オス(雄):
    • さえずり: 求愛のために「ピチューイ」などとリズムを刻んで長く歌うように鳴きます。
    • 求愛ダンス: 止まり木で体を膨らませ、ピョンピョンと跳ねる動作を見せます。
  • メス(雌):
    • 地鳴き: 「チュンチュン」「ピッ」といった短い鳴き方が主で、オスのような複雑な歌は歌いません。
    • 産卵: 卵を産めば確実にメスと判別できます。
2. 見た目の特徴(成鳥の場合)
  • くちばしの形と色:
    • オス: くちばしの付け根が大きく盛り上がっており、色が濃い赤色をしています。
    • メス: オスに比べてくちばしが細めで、付け根の盛り上がりが少なく、色は薄めのピンク色に近い赤です。
  • アイリング(目の周りの縁取り):
    • オス: はっきりとした濃い赤色です。
    • メス: ピンクから白っぽい、薄い色をしています。
3. 性格の傾向
  • オス: 気が強く活発で、縄張り意識が強い傾向がありますが、懐くと非常に甘えん坊になることが多いです。
  • メス: 比較的おっとりしていて控えめな性格の個体が多いとされます。
注意点:
ヒナの時期はこれらの特徴がまだ現れていないため、見た目での判別はほぼ不可能です。
生後半年ほど経ち、オスのさえずりが始まる頃から徐々に判断できるようになります。
文鳥の寿命

文鳥の平均寿命は8〜10年ですが、飼育環境や種類、性別によって個体差があります。

* 適切な飼育環境を整え、バランスの取れた食事を与え、定期的な健康チェックを行うことで、文鳥は平均寿命よりも長く生きる可能性があります*。

平均寿命と個体差



文鳥の平均寿命は8〜10年とされていますが、18年間生きた記録もあります。メスよりもオスの方が長生きする傾向があると言われています。

寿命を延ばすためのポイント

適切な飼育環境
  • ケージ: 幅と奥行きが30cm以上、高さが40cm程度の広めのケージが理想です。
  • 温度・湿度: 温湿度計で常に適切な温度・湿度を保つことが重要です。
  • 水浴び: ストレス解消と羽毛の清潔保持のため、水浴び容器を設置しましょう。

 バランスの取れた食事

  • 主食: シード(穀物や種子のブレンド)やペレット(人工フード)をバランス良く与えます。
  • 栄養: 成長段階に合わせた餌を選ぶことも寿命を延ばす要因となります。

 健康管理と病気予防

  • 定期健診: 元気なうちから動物病院で定期健診を受け、普段の状態を獣医師に知ってもらいましょう。
  • 早期発見: 体調不良は命に関わるため、日々の健康チェックを怠らず、異常があればすぐに病院へ連れて行くことが大切です。
  • 発情抑制: メスは産卵による負担で寿命が短くなる可能性があるため、発情をできる限り避ける工夫が必要です。
種類による寿命の違い

一般的に、原種に近いノーマル文鳥、桜文鳥、白文鳥は、シナモン文鳥やシルバー文鳥などの色素の薄い種類に比べて寿命が長い傾向がありますが

種類よりも正しい飼育方法が寿命に大きく影響します。

飼育下にある文鳥の寿命は、一般的に7年〜10年程度とされています。 
適切な環境で飼育され、個体が健康であれば、15年前後まで長生きする場合もあります。 
寿命に関する主なデータ
  • 平均寿命: 7年〜8年、または環境により10年程度。
  • 最高齢記録の目安: 公的なギネス記録などは不明確ですが、個人の飼育記録では14歳〜15歳以上の報告が散見されます。
  • 人間との年齢換算: 生後1年で人間の約20歳に相当し、その後は1年ごとに約10歳ずつ年を重ねると考えられています。 
健康管理と長寿のポイント
愛鳥に長生きしてもらうためには、以下の点に注意が必要です。
  • 温度管理: 文鳥は寒さに弱いため、特に冬場はペットヒーターなどで室温を一定(20〜25度程度)に保つことが重要です。
  • 食事: 主食(シードやペレット)に加えて、ボレー粉(カルシウム)や青菜(ビタミン)をバランスよく与え、栄養の偏りを防ぎます。
  • 発情の抑制: 過度な発情(特にメスの卵詰まり)は体力を著しく消耗させるため、日照時間の調節などで抑制します。
  • 健康診断: 鳥の診察が可能な動物病院を事前に探し、定期的な健康診断を受けることが推奨されます。                      
文鳥の発情期
文鳥の発情期は、一般的に9月から翌年5月頃まで続きます。 
飼育環境下では、季節を問わず発情してしまう「過発情」が起こりやすく、特にメスは卵詰まりなどの命に関わるリスクがあるため、適切な管理が必要です。 
1. 性別ごとの主なサイン
  • オス: 歌うような鳴き声(さえずり)を出し、ダンスのように飛び跳ねる求愛行動をとります。
  • メス: 「キャンキャン」と鳴いたり、尾羽を高速で左右に振る仕草を見せたりします。
  • 共通: 吐き戻し、攻撃性の増加、飼い主の手や特定のおもちゃへの執着、巣材(紙片など)を集める行動が見られます。 
2. 発情を促す主な要因
  • 日照時間の長さ: 明るい時間が長いと、繁殖に適した季節だと判断します。
  • 温度と湿度の安定: 常に暖かく、餌が豊富な環境は発情を助長します。
  • 巣を連想させる場所: 暗くて狭い場所(箱、服の隙間、巣箱など)は発情を誘発します。
  • 過剰なスキンシップ: 背中を撫でる行為は求愛行動と勘違いされることがあります。 
3. 発情を抑制するための対策
過発情を防ぐためには、生活環境に「適度な緊張感」を持たせることが重要です。 
  • 光の管理: 1日の日照時間を8〜10時間程度に制限し、早めに就寝させます。
  • 環境の変化: ケージの置き場所を変えたり、レイアウトを頻繁に変更したりして、安心しすぎない環境を作ります。
  • 食事の調整: 栄養価の高すぎる食事(シードの多量摂取など)を控え、体重管理を行います。
  • 物理的な刺激の排除: 巣箱は繁殖させない限り撤去し、背中への接触を避けます。 
メスが産卵を始めた場合は、横浜小鳥の病院などの専門医のアドバイスを確認し、必要に応じて受診を検討してください。