所詮赤の他人なのでトラブルは避けられません。嫁と姑が仲良しでというケースは稀で、ほとんどの場合、文句があるものが普通です。一見仲良しのように見える場合でも、どちらかが我慢していて心の中ではそう思っていない場合も多々あります。ここでは上手に嫁と姑問題を解決し、上手に仲良くしていく方法を伝授します。
■岳母とは?
読み方はガクボ、妻の母のことで、一般的にはお姑さんとのことです。
では、妻の父のことをなんと呼ぶかというと、「岳父(がくふ)」と呼び、つまり舅(しゅうと)を意味します。
ところで
「嫁と姑」問題はよく耳にしますが
「岳父と婿」問題はほとんど言っても良い位、聞きませんね?
何故でしょう?
男性はほとんどの場合、定年まで社会に出て働きます。
そこには、縦社会があって、必然的に目上、上司には逆らわない方が穏便に済む、可愛がって貰えるという暗黙の了解があるのです。
つまり
「長いものには巻かれろ‼」
対する女性は?
一般的には、結婚するまでの腰掛け程度の考えが強いと思います。
パートに出ても、気に入らなければ辞めれば良いや‼
上司に対しても、ペコペコしたくない
姑さんとは好きで一緒に暮らすわけでもない。
夫婦であっても一緒に過ごすうちにケンカをするように、嫁と姑の関係でトラブルが起こるのは当たり前のことです。
これが仕事上の人間関係ではなく、今後の人生を共にする夫の母という絶妙なポジションであるがゆえにどこまで配慮するのか・どんなことがお互いの火種になるのか、実際にトラブルが起きたときの対処法などを把握する必要があります。
そして絶対に譲れないボーダーラインを決めておき、いざという時に一切の関係を遮断するための方法も知っておきましょう。
嫁・姑トラブルが起きる理由には「遠慮・配慮が足りない・何々をしなくなった」「価値観が違うのに押し付けられる」「姑が夫に対して子離れできていない」といったことがあります。
結婚をして身内とはいえ、親しき中にも礼儀ありの人間関係における原則を双方が理解する必要があります。
それでもお構いなしにトラブルが連発するなど、二人だけで火花が散るようなら緩衝材となる夫や舅などの第三者をいれて接するよう徹底しましょう。
■ 血液型の相違が原因なのか?
血液型による性格診断は、日本独特の解釈と言われていても「やっぱり当てはまっている」と実感することも多いと思います。
元々の生物の繁殖を振り返ると、自分が持っている性質と異なる性質を持つ異性に惹かれ、その相手を取り込むことで生存率をあげていくという本能がありますので、血液型や性格などが配偶者と自分で全然違うタイプと結婚する傾向はあります。
しかしあくまで惹かれる対象は異性であることから、ここに同性である嫁・姑においては本能的にライバルのように険悪になりやすい要素が含まれているのが分かります。
■ 親子以上に仲の良い嫁と姑もある。
生物の本能の通り、自分と異なるタイプを求める性質があるため、実の親子以上にガッチリと良い面が合わさり仲良しになるということもあり得ます。
むしろ夫に惹かれているということは、同じ要素を持っている姑に対しても尊敬できる面や好みに思う点があるというわけです。
仲の良い状態を保っているのは、お互いを尊重し、言葉や態度にもきちんと配慮されていると言えます。
誰だって自分や周りに対して失礼なことを行っても悪びれる様子でもなく、攻撃的な人を好むことが無いように人間関係における常識をお互いに持っているということです。
また、物理的に距離が遠い場合にも比較的良好な状態を維持できます。
距離が近いとどうしても苦手な部分や合わないところが出てきますが、年に数回、数日会うだけの場合は、その間だけ色々と気を遣い配慮して乗り切るということもできます。
■ 嫁と姑問題の解決方法
一番は、互いに相手に対して思いやりを持つことです。
これは人間関係においては相手が誰であっても必要なスキルです。身内になったからとはいえ、どちらかの支配下になるわけではありません。
むしろ世帯が分かれるということは、姑・舅夫婦と夫・嫁夫婦は別の枠になるので過干渉にならないよう配慮する必要があります。
嫁側の心構えの一つ目は、言われたことを夫婦として受け止めます。
この時にグッとこらえて反論はせず、「ご意見は分かりました。私たち夫婦で話し合ってみます」と、夫婦二人で受け止めたうえで、実際にきちんと話し合い、反対意見の時は舅・夫も交え4人で話し合いをしましょう。
くれぐれも一対一でラリーをするのではなく、たとえ嫁自身に対する要望であったとしても、どんな些細な問題でも夫婦で受け答えするように徹底します。
また、甘え上手になることも必要です。
親世代はいくつになっても子どもを大切にしてあれこれと気にかけて声をかけてくるものです。
見守ってほしいときもありますが、その分、たまにはあえて頼るときも作ってみましょう。
姑側の心構えとしては、一番は「見守ること」です。
可愛い息子も立派な大人です。
心配なのも分かりますが、あなたが育てた結果、今の嫁を選んで家庭をともにしているのです。
その息子の選択を否定してはいけません。
家事スキル・子育て方法が自分の時と違っていて口や手を出したくなりますが、孫は息子たち夫婦の子どもです。
自分の目線ではなく、一般的な目線で明らかに危険・おかしいということであれば息子も含めた「親である二人」に対して気になる点を伝えてみましょう。
その時も「こうしなさい」という命令ではなく「この点が、こう気になる」という意見を伝えるにとどめます。そして、そのことに対して二人がどう動くのかを見守ります。
■嫁姑問題を解決するには?ある程度言いたいことは伝えるようにする
お互いに意見が違うときに、一方にだけ合わせすぎるといつか爆発してしまうときがきます。
どうしてもこれだけは譲れないという意見があるときには、仲違いしてしまう可能性があっても言ってみましょう。
特に嫁の立場から姑に物申す瞬間は、気遣いもあり苦痛が伴います。
しかし、ずっと言わずに爆発してしまうよりは、まだ心が落ち着いている内に嫌なものは嫌と伝えておくと冷静に話し合いができるでしょう。
相手も気が付いていない場合もありますので、気持ちを伝えることで後から良い方向へ解決する場合も多いです。
■ ベッタリ仲良くし過ぎない
人は嫁と姑に限らず、ある程度距離を保って付き合ったほうが良好な関係を築きやすいです。
あまりにもベッタリしてしまうと、今度は遠慮がなくなってきます。
お互いに今まであれば気を遣って言わなかったものを、ストレートに言いたいように話してしまい嫌になってしまいます。
ほかにも今までは連絡してから嫁の家に遊びに行っていたのに、一線を越えて仲良くなったと思った途端、連絡なしで突然来るようになるのです。
自分たち夫婦と子供の問題にもいつも首を突っ込んできて、嫌になってしまう可能性もあります。
もし今同居をしていないのであれば、できる限りしないようにしましょう。
一緒に暮らし、お互い時間をともにすると、一緒にいる時間が多すぎて、仲良しでいるのが難しくなる場合がほとんどです。
ある程度お互いが良い距離を保つと、良い関係を築けます。
■時には気に入らないことにも目をつぶる
夫婦でも意見や考えが別で、衝突することやイライラしてしまう場合もあることでしょう。
嫁と姑となればなおさらすべての意見が合うということは稀で、お互いになんでこの人はこんな考えなのかと疑問に思っているものです。
これまで育った環境も違いますし、多少の違いは当たり前にどこにでもあります。
だからこそ、意味がわからないと思う場面でも一呼吸置き、時には流して目をつぶるようにしましょう。
お互いがそういった気持ちを持てれば、嫁と姑はうまくいきます。
■ 記念日はお祝いをする
あまり気にしていないフリをして、特に女性は記念日を気にしています。
誕生日や母の日などを意識し、記念日にはお祝いの品を送るようにしましょう。
こんなにもう気を遣わなくて良いからという方でも、記念日にプレゼントが届くのは嬉しいものです。
遠方に住んでいる場合は宅急便で送り、自分で持っていきたくないときにはご主人に頼んでみましょう。
気持ちに余裕があるときや会うのが苦痛でなければ、飲食店や旅館に招待をして皆で記念日をお祝いしても喜ばれます。
子どもがいる場合はおばあちゃんへ向けたお手紙も一緒に添えると、さらに喜んでくれます。
お中元やお歳暮、お年始なども欠かさずに行い大切にしているというアピールをすると、嫁と姑の仲は良い関係がずっと保てるでしょう。
また よそのお嫁さんや孫と比べることは絶対にしてはいけません。
考え方を変えれば、あなたはよその姑さんより立派ですか?と面と向かって言われることと一緒です。
子育てや働き方など個人による差があるのと同じで、時代や状況によって一分一秒変化しているものです。
いつでも頼られたら手助けできるように準備をしつつ、見守ることを心がけましょう。
良好な人間関係を築くのは非常に難しいです。
一対一ではどうしてもこじれることが多いので、冷静になって周りを巻き込んで打開していきましょう。